ニートの気持ち♪

どうも、縷⚡︎(るる)です

家出

「引っ越し荷物を減らしたいから誕生日プレゼントを渡しに行きたい」という主旨のLINEを友人岩戸へ送った

当然だが動揺された

僕はできるだけ急いで岩戸の家へ向かった

「“ホウレンソウ”をきちんとしろ」と叱られたと同時に、もう一人の友人菜々美にも家出の件を伝えるように促された

 

岩戸と共に菜々美宅へ押しかけた

寝起きで準備も覚束ない菜々美が「今日遊べる?」と提案してくれた

岩戸は用事があり帰ったので、菜々美と二人で遊ぶことになった

彼氏との年齢差、急な家出、彼氏の家へ転がり込むこと、色々と驚かれたが「心配だけど私は君の意思を尊重するよ」と言ってくれた

 

そんな会話をしながら向かったのはカラオケ

大好きな娯楽の一つ

しかし僕の中の緊張は解けなかった

どうにも手に力が入らず、不安でたまらないのだ

あまりにも僕が落ち着きが無いため、中断して場所をトイザらスに変えてもらった

ベビーカーに乗ってふざけて大笑い

それでも手の脱力感は治らない

そこでいつもの遊び場、ヨーカドーへ向かう事にした

途中に僕のお気に入りのケーキ屋さんがあったので買ってもらった

実は私は手ぶらだったため、お金は全て菜々美に出してもらっていた

出世払いで返します

ありがとう、ごめんね

フードコートへ行ってさらにアイスも奢ってもらった

美味しかったが、無機質な味だった

楽しさを不安が上回ってしまったのだ

それでも嬉しかった

最後はゲーセンに行った

ボールが上から落ちてくるものや海賊船のゲームをやった

多分、その日一番夢中になれた瞬間だと思う

 

帰り道

親との話し合いが待っている

身の毛がよだつ

力の入らない僕の手を友人が握ってくれた

とても温かかった

少し勇気が出た

覚悟が決まった

 

帰宅

親の言葉はあまり心に響かなかった

何を話していたのかあまり覚えていない

それでも涙が止まらなかった

不思議だった

できる事なら素直に親に感謝できるいい子でいたかった

どこで歪んでしまったのだろうか

知ったところで元には戻れないからもういいけれど