ニートの気持ち♪

どうも、縷⚡︎(るる)です

徳島旅行

目が覚めると僕は夜行バスの中にいた

思わず驚きの声が出た

外は薄明るい

晴れ

 

バスは予定よりも20分程早く徳島駅に到着した

ここから汽車に乗り、由岐駅へ行く

窓に水滴が目立つようになってきた

目的地に到着した頃には雷がなるまでに……!

駅のお店で傘を貸して頂き、田井ノ浜へ向かった

雨は小降りだったが、少し蒸し暑かったので道のりは長く感じた

それでも立派な山々や可愛らしい草木を眺めながら歩くのは愉快であった

 

海へ着いた

迫力満載

真っ先に蟹を見つけた

どれもつがいになり、せかせかと動いていて可愛らしかった

水面すれすれの道を歩いていたが、怖くなって泥んこにジャンプ

すっ転んで太ももを擦りむいた

絆創膏が懐かしくて可笑しかった

浜辺にはプラスチックと流木と石ころしか落ちていなかった

とっ散らかっているのに素気無いものだ

僕は、かろうじて発見した貝殻の小さな欠けらを大事に握りしめた

 

一度通った道だったせいか帰りは早かった

傘のお礼に、駅で寿司を買った

柚子の香りが良く効いた鯛だった

汽車を待つ時間、小さな駅を懸命に散策

巨大な水槽や歴史的な物の展示等があり、案外退屈することはなかった

 

再び汽車に乗り、徳島駅

次の行き先はバスで祖母の病院へ

差し入れに由岐駅の寿司とコンビニのアイスを持って行ったら、珍しくご機嫌だった

写真嫌いの祖母が笑顔でカメラを見つめていた

 

あっという間に夕方

お土産を買い、温泉へ

普段の風呂は作業であるが、今回は自分へのご褒美のように感じた

風呂上がりは涼しく、体は軽く、爽快な気分だった

 

そのままのテンションでタピオカを飲んだ

お店で買うのは初めてだ

ただ、思っていたよりタピ活は難しかった

ストローにタピオカがつっかえたり、喉に直撃して来たり……

まあでも気分はJKだからそれでいいのだ

 

晩御飯にはローストビーフ丼を食べた

量こそ少なかったものの、質の良さと気分であっという間にお腹が膨れてしまった

あっさりとしているけれど贅沢な気分

ここ最近で口にした飲食物で一番美味しかった

 

その後、ハイテンションでカラオケやプリクラを提案したが店仕舞いで駄目だった

仕方なく寂れたポッポ街を歩いていた

シャッターだらけで閑散としていた

その静けさは僕の胸を締め付けた

駅前も通ったが、ガサツで騒がしい癖にやはりしんみりとしていて憎たらしかった

靴擦れや重い鞄がめり込む痛みは耐えられるが、こればかりはきつかった

それでも呆気なく時間は過ぎ、僕は帰りの夜行バスの中

少しもの抵抗として、夜更かしをしてやろうと思う