ドッペルゲンガー
僕にはドッペルゲンガーがいる
そいつは僕を冷めた目で俯瞰して見ている
悲しくて泣いている時、楽しくて笑っている時、幸せでにやけている時
いつも僕について回る
そいつの仕事は他にもある
僕の「生きたい」を邪魔して「死にたい」と唱え続けることだ
酷く絶望的で孤独で惨めな気分になる
毎日欠かさずご苦労様、と言ったところである
自分の中にもう一人の人間が共存している感覚
疲労困憊だ
ドッペルゲンガーを消す方法はいくつかある
一つは「死にたい」に身を委ねてODや首吊りをすること
もう一つは「生きたい」を尊重してリストカットをすること
疑問に思われる方が多数であろう
自分の腕を傷つけて痛みを感じ、流れる血を目に焼き付ける事で僕は「生」を実感するのだ
自分が一つになる瞬間
心配をかける行為であることは百も承知であるが、生きるために必要なことなのである
どうかお許しくださいませ